全員に好かれることはない

こんな話をする私も、今でこそ「断る」「断られる」ことができていますが、むしろ昔は相手に合わせてばかりいました。

学生時代、本当はたのきんトリオが好きではないのに、「友達に合わせて好きと言っておいたほうが丸く収まるのかな?」などと考え、自分を出せずにいたのです。

でもある時、精神科医の叔父に、こう言われました。「人の顔色をうかがって、みんなに好かれようとしすぎでは? 人間は3:3:4だよ」と。

10人いれば、3人は私を好きで、3人は私が嫌い。残りの4人は私に興味がない、ということです。どんなに人気のある芸能人でも、すべての人に好かれることはありません。それなら人に合わせるのではなく、どんどん自分を出して、趣味嗜好の合う人とつながっていったほうが楽しいはず、と思うようになったのです。

私たちの人生には限りがあります。断るに断れなくてモヤモヤしたり、ストレスを溜め込んだりするよりも、心地のいい状態を保ったほうが幸せに違いありません。

「断る」「断られる」技術が身につけば、人間関係もよくなるし、人生が好転することは間違いないはず。心に余裕を持って、人生を楽しんでいきましょう。