(イラスト◎大野舞)
スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第27回は「きょうだいからの愚痴や文句ばかりの電話に困っている」です。

Q きょうだいからの愚痴や文句ばかりの電話に困っている

A)自分も助けてほしいときがあるので、付き合う

B)気が滅入るから、仲違いを覚悟でハッキリ断る

身内を理由に我慢するかしないか

幼い頃の思い出話や他愛のない話を気兼ねなくできる、きょうだいという存在はありがたいものです。けれど「うちの息子が」だの、「近所の人が」だの、「ここが痛い、つらい」だのと、愚痴や文句を延々と聞かされるのはたまったものではありません。しかも同じ話の繰り返しで、「この間も言ってたわよ」と指摘しても馬耳東風。「あらそう? でね……」と、そしらぬふりで続けられたら、うんざりするのもうなずけます。今回は、そんなきょうだいとの関係をどうするかというのがテーマ。きょうだいはいないという人も、身内にそんな人がいたらと想像しながらぜひお考えください

Aは「めんどくさいなぁ」と思いつつも、我慢して付き合うというもの。「親も亡くなったし、身内と言えるのはきょうだいだけ。ちょっとした相談をしたり、助けてもらえたりすることもあるし、愚痴くらいお互い様で聞いてあげるべきよね」という気持ちです。

一方のBは、「そういつもネガティブな話を聞かされては気が滅入るわ。きょうだいだからと言って、これ以上我慢する必要はないんじゃないかしら」と、最悪、縁が切れてもしかたないと覚悟のうえ、「愚痴や文句の電話なら、もう連絡してこないで」とハッキリ告げるパターンです。