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誘いを断られた際、なぜか言い訳がましいと感じる人と、また誘いたいと思う人では、何が違うのでしょうか。人に嫌な思いをさせず、お互いにハッピーになれる「断り方」を指南します(構成=吉川明子)

「承諾する」「断る」の二者択一

年齢を重ねるにつれ、人間関係が縮小し、誘いを受ける機会が自然と減ってきたという人は多いかもしれません。とはいえ、親戚やご近所、趣味の集まりや昔からの知り合いなど、親密というほどでもないけれど、つきあいを断つほどでもない関係性はあるものです。

そんな相手からお誘いを受けた時、「本当は気乗りしない」「断ると関係が悪くなるかも……」と悩むことはありませんか? あるいは断った後で、「あれでよかったのかしら」「もう誘ってもらえないかも」と考えてしまう人もいるでしょう。

そんなネガティブな気持ちになるのはもったいないし、相手にその迷いが伝わり不快にさせている場合もあります。だからこそ、相手の気分を害さず関係を維持できるような、気軽で上手に断れる技術を身につけたいものです。

そもそも誘いを断られる場合、「あれ? 私と会いたくなかった?」などと、不安を覚えるのはなぜでしょうか。

単純に考えて、答えは「承諾する」か「断る」かの二者択一。それなのに、「親しい相手だから快諾してくれるはず」という思い込みがあるからでは? いい結果を期待しすぎているのです。

この「快諾されるはず」という発想を変えることが大事。私が誰かを誘う時は、期待しすぎずほどほどの気持ちでいるようにしています。たとえ断られたとしても、「50%の確率だからね」と受け流すことができるからです。