2026年度前期連続テレビ小説『風、薫る』

 

2025年1月24日、2026年度前期連続テレビ小説の制作発表・主演会見がNHK放送センターで行われました。タイトルは『風、薫る』。制作統括の松園武大さん、ストーリー執筆を手がける吉澤智子さん、ヒロインの見上愛さんの3名が登壇し、作品の概要が明かされました。日本で「看護師」という職業の確立に大きく貢献した大関和と鈴木雅をモチーフにしたストーリーが放送されます。

2026年春の朝ドラは『風、薫る』

NHKで放送されている連続テレビ小説は『風、薫る』で第114作目。日本の看護師の先駆者的存在である、大関和(ちか)と鈴木雅(まさ)の2人をモチーフにしたダブル主演のバディドラマで、明治初期から中期の舞台から描かれます。

文明開化が進む中、西洋式の看護学が日本に伝来。専門知識を学んだ人たちは”トレインドナース(正規に訓練された看護師)”と呼ばれ、医療看護の世界に新たな風を起こしました。

女性は専業主婦になるのが一般的だった当時、看護婦養成所を卒業して、”トレインドナース”となった二人。患者や医師たちとぶつかり合いながら成長性、やがて最強のバディになり、誰も歩んだことのない道を切り拓いていきます。

ヒロインのひとり、一ノ瀬りん役を務めるのは俳優・見上愛さん。大河ドラマ『光る君へ』で藤原道長の娘・彰子役が反響を呼びました。今作の制作統括を担当するのは松園武大さんで、同氏は『光る君へ』も担当。現場での様子から、ヒロイン像に合う人物として、見上さんにオファーをしたとのこと。

もう一人の主人公・大家直美役は、今月から4月にかけて行われる予定のオーディションで決定します。

原案となったのは、田中ひかるさん著書の『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中央公論新社刊)。当時に関する資料が少なく、2人をモチーフにしたフィクションとして描かれます。

ストーリー執筆を担当するのは、ドラマ『あなたのことはそれほど』『初めて恋をした日に読む話』などを手がけた吉澤智子さん。