『風、薫る』への意気込み
ヒロインを演じる見上愛さんは登壇した直後から涙を見せ、朝ドラへの思いの深さが感じられました。自身がヒロイン役に選ばれたことについて「1週間ほど前、マネージャーさんと事務所の社長と一緒にいた時に伝えられました。ここ(会場)に出てきた瞬間に実感がわいて、ちょっと涙してしまいました」と、率直な心境を吐露。
これまでも朝ドラのオーディションに挑戦していたことを明かし、今回つかんだ大役への感動を見せます。「朝の始まり方によって、1日が変わると思います。皆さんの1日が素敵になるきっかけを作れるような作品に出させていただくことが、ものすごく光栄です。明治時代、バディものなど初めてづくしですが、楽しんで向き合いたいと思います。あとは、みんなが心地良く働ける現場作りを目指したいです。そんな撮影現場から生まれる、温かさや熱量、優しさなどが皆さんにも伝わるような物語を届けていきたいです」と意気込みを語りました。
制作統括の松園さんは、見上さんへのオファーについて「大河ドラマ『光る君へ』でご一緒させていただき、役の向き合い方や豊かな表現力、人の目をひく存在感があると感じました。そして見上さんのチャーミングさ、真っすぐさに惹かれて、ヒロイン・一ノ瀬りん役を演じていただきたいと強く思いました」と、期待をみせます。
ストーリーの執筆を担当する吉澤さんは「実は脚本家になったときから、ずっと女性2人のバディものを書きたいと話していて、今回ついに実現、さらに看護の世界を舞台に描けることをとても嬉しく思っています。というのも、2年前にヘルニアで入院した際、たくさんの看護師の方にお世話になりました。よく”白衣の天使”と言われますが、ふわふわした優しさだけではなくて、辛い時もにこっと笑える、たくましい強さの優しさがあると思います。特にここ数年、コロナ禍ですごく厳しい状況の中で働いている姿を見て、その思いはより一層強くなりました。地元の女友だちが頑張っているなと、毎朝楽しく応援してもらえるような、そんなお話になれば良いなと思っています」と語りました。