「だいたい20分あれば1枚描けます」と伊藤さん

多趣味になったのは、不安を抱いたから

私は若い頃から、いろいろな趣味に挑戦しています。きっかけはドラマ『ポニーテールはふり向かない』で初主演を果たしたあと、急に将来が不安になったことでした。芸能界はいつ仕事がなくなるかわかりませんから、何か手に職をつけようと思い立ったのです。

母が和裁の仕事を家でやっていたので、私も洋服を作ることができればと思い、通信教育で型紙を作る技術を習得しました。自分の衣装もよく作りましたね。タモリさんの『笑っていいとも!』に自作の服で出演したこともあります。

今はもっぱら手縫いで、ドラマを観ながらちくちくと。古くなったジーンズをバッグにリメイクするなど楽しんでいます。水墨画もそうですが、私は手先を使うことが好きなんですね。

書道は、50歳から教室に通っています。きっかけはテレビ番組『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』の書道対決でした。

もともと小学生のときに習っていたもののブランクがあるので、当時中学生の娘が通っていた近所の書道教室に私も入って猛練習。でも結果は惨敗し、悔しくてもっと上手くなりたいと続けることに。おかげで、2年後に同番組でTEPPEN(1位)を獲ってリベンジを果たしました。