子どもが巣立ったあとはマイペースに趣味を楽しむ
11年前に離婚し、以来、娘と二人暮らしです。娘は社会人1年生。仕事が楽しいようで、親としてはホッとしています。娘は朝早くに家を出て、帰りも遅い。体を壊さないように、娘のために朝ごはんとお弁当作りは続けています。朝は焼き魚に、野菜をたっぷり入れた味噌汁、納豆とごはん、が定番ですね。
娘とは仲がよく、一緒に運動したり、娘の友だちや、そのママたちみんなでカラオケに行ったりもします。ただ、今はとにかく娘が忙しい時期。水墨画を一度すすめたのですがそんな時間の余裕はないようで、私の作品を見せても「いいんじゃない」と一言で終わりです。(笑)
私も若いときは、ドラマを掛け持ちして忙しかった。現在は昔に比べると仕事も落ち着き、子育ても終了したので、こうして趣味を楽しむこともできます。
水墨画はさしあたって、墨、小筆、あとは表面が少しザラッとしている画仙紙があれば始められるので、読者のみなさんにもおすすめです。全部100円ショップで揃えられますよ。
私はもともと書道で使っていた小筆を再利用したり、水と墨汁を混ぜるための容器には、ヨーグルトのプラスチック製の蓋を使ったりもしています。汚れたらそのまま捨てられて手軽なのです。
書道経験がない方でも、やってみると意外に簡単だと思います。思いがけないにじみやかすれのおかげで味わいが出ますから。墨の香りは心が落ち着きますし、マイペースにできるので、老後の趣味にも最適です。
手軽、簡単、と言いましたけれど、もちろん本格的に取り組めば、一生かかっても辿り着けない奥深い芸術だと思います。
私も、今は簡単に描けそうな題材ばかり選んでいますが、断崖が連なる中国の風景画とか、相当なテクニックを要する作品にも、そのうち挑戦したいですね。描きたいものは尽きないので、一生楽しめそうです。