日本のみならず、近年は海外でも人気が高まっている水墨画。「奥が深くて難しそう」と感じる人でも大丈夫です。肩ひじ張らず気軽に取り組める「筆ペン水墨画」の愉しみを教えます(画◎小林東雲 構成◎浦上泰栄 撮影◎本社・武田裕介)
ステップ2)表現テクニックを身につけよう
「面」の応用とも言える「にじみ」や「ぼかし」などの表現技法に挑戦。水墨画らしい濃淡の味わいが一気に深まります
【濃淡】
墨の濃淡は水墨画の醍醐味の一つ。穂先につける水や墨の量を調節して、ちょうどいい濃さ、淡さを見つけて
(1)先隈(淡)(さきくま)
水筆ペンの先端に淡墨筆ペンをつけて描くと、初めの墨色が次第に淡く消えていく表現ができる
(2)先隈(さきくま)
筆あとの先端を濃くする技法。淡墨筆ペンの穂先の先端に濃墨筆ペンの墨をつけて描く
(3)元隈(もとくま)
絵の先端部を淡く描く技法。淡墨筆ペンの穂先を水でゆすぎ、穂の根元に墨を残して描く