(写真提供:Photo AC)
厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によると、同居家族の介護をする人のうち約3割が60代だそうです。そのようななか、高齢者専門の精神科医である和田秀樹先生は「本来、60歳からは<やりたい放題>の人生の始めどきである」と話します。そこで今回は、和田先生の新刊『60歳から女性はもっとやりたい放題』から、第2の人生を「やりたい放題」生きていくためのアドバイスを一部ご紹介します。

本音を言えない相手に嫌われても問題なし

さて、「やりたい放題」に生きるというのは要するに、好きなことややりたいことだけをやり、嫌なことはしないという生き方です。

「遠慮せずに本音で生きる」と言い換えてもいいでしょう。

それとは真逆の人生を歩んできた人ほど、「そんなことをしたら周りの人たちに嫌われてしまうかもしれない」と不安になるかもしれませんが、そうやって心配しすぎるあまり、本音でぶつかることをしないでいると、その人が味方なのか、本当は敵なのかもわからないと思います。

そもそも本音を言えない相手とは、今後もずっと遠慮しながら付き合うことになるわけですから、そんなことになるくらいなら、本音でぶつかって嫌われて疎遠になるほうが結果オーライだと私は思います。

しかも嫌われたところで、この世代であれば別に困ることなんてありません。

例えばママ友にしても、もう子どもは自立しているわけですから、その付き合いがなくなったって何の問題もないはずです。

気を使いながら付き合ったところで、特にメリットもないわけですから、嫌われることを気にする必要なんてまったくないのです。