東京周辺3県で高齢者単独世帯が増える背景

戦後地方から首都圏に出てきた若者が、都内などで職を得て、結婚をして家族を成し、求めた家が首都圏郊外の家でした。猛烈ビジネスマンなどと言われ、家族のために粉骨砕身(ふんこつさいしん)働き、現在ではリタイアして老後生活を楽しんでいます。子供たちのほとんどは都心に出て、家からは独立しています。家に残されたのは夫婦2人きり。

そのうち、夫婦のうちどちらかが体調を崩し、病院に入院する、高齢者施設に入居する、亡くなるなどして高齢者単独世帯になっていきます。東京都を取り囲む、千葉県、埼玉県、神奈川県などで高齢者単独世帯が増える背景です。

団塊世代は人口ピラミッドのなかではボリュームゾーンを形成していて、首都圏では現在でも約155万人が住んでいると言われます。

2020年段階のデータでは、まだ団塊世代は後期高齢者にカウントされていませんが、2025年までには団塊世代の全員が後期高齢者の仲間入りを果たします。後期高齢者単独世帯の割合はさらに高くなるものと推測できます。