高齢者単独世帯が顕著に増加する2県
高齢者単独世帯の増加がとりわけ顕著なのが、千葉県や埼玉県です。千葉県の高齢者単独世帯は2000年には9万7000世帯であったものが2020年には30万世帯と約3倍に。埼玉県は同9万7000世帯から33万3000世帯と3.4倍の増加を記録しています。
このうち後期高齢者単独世帯は、千葉県で4万1000世帯から16 万5000世帯と約4倍、埼玉県で3万9000世帯から18万1000世帯と約4.5倍に膨らんでいます。
単独世帯のうち高齢者単独世帯が占める割合は、2000年では1都3県にあまり差は見られず、おおむね17%でしたが、2020年で見ると、東京都22.4%、神奈川県27.8%、千葉県29.9%、埼玉県31.1%とその比率に差が出始めています。今や、おひとりさま世帯の3軒に1軒は高齢者のおひとりさまが住んでいるのです。
最近では東京一極集中などと表現されますが、首都圏のなかでも人の出入りが激しく、若者層が集まるのは東京都だけで、周辺3県は高齢化が進み、高齢者単独世帯の割合が高くなっています。