気分の上がるクローゼットにするために
クローゼットじたいが気分の上がる空間かどうかも大事なポイント。洋服1枚1枚は気分が上がるのに、それがギチギチに詰まっていたら、どうでしょう。
私に言わせると、クローゼットも洋服のようなもの。洋服も空間なら、洋服がたくさん詰まっているクローゼットも空間です。そこに洋服がハラハラと掛かっていたら「なんだか素敵」と思うでしょう。
ぜひ、空間を基準にして「これは捨てよう」「これはもう卒業だ」と洋服を選び抜いてください。空間にしても時間にしても、無制限だったら私たちはどこまでも持ち続けていくのですから。
以前、ご自宅訪問で訪れたお宅には子どもが7人いて、子ども服が2000着ありました。お母さんは「服がないと子どもに惨めな思いをさせてしまう」「次の子が着られるから捨てずにとっておこう」と思い、溜め込んでいったようです。
でも実際に「服がない」となったら誰かがくれる世の中です。特に子ども服のおさがりは頻繁にやりとりされています。家に置いておかなくても大丈夫。
そのために空間を失っているコストのほうがよほど大きいのです。押し入れがぎゅうぎゅうになり、日常をイライラしながら過ごしている。いずれ売って利益を得ようとしても、そんなレベルではない損失をしています。この俯瞰力を持ちたいですね。