「BABA lab」にはワークショップや子連れで参加できる一般開放日もあり、時には訪れた若いお母さんの相談に乗ることも。人生の先輩として、人の役に立てるのも嬉しいという。

「楽しいうえにお小遣いも稼げる。こういう場所があって本当に良かったです」。そうしみじみ語る斉藤さんだった。

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今回取材した皆さんは、家族の提案がきっかけで仕事と生きがいの両方を得た人たちだ。趣味を楽しむだけでももちろんいいが、人は報酬があることで責任感が生まれ、もっとうまくなろう、頑張ろうという意欲が湧くもの。

そういう意味でも「仕事」を持てることは大きいと感じた。と同時に、「誰かの役に立っている、必要とされている」という思いがどれだけ生きがいになるか。あらためて気づかされた取材だった。

年齢を重ねても、自分の特技や趣味を活かして収入を得られる機会は、案外身近なところにあるのかもしれない。

《ルポ》「ちょっと働く」でお小遣いも生きがいも
【1】道の駅デビューした《てまり師範》原口範さん
【2】《三婆》と娘が営むもちよりぱんSAMBA
【3】BABA labはみんなのよりどころ