1日単位の結果に一喜一憂しない
博士は解説を続けます。
「『1本減らす』とかだと、一日中誘惑に耐え続けないと達成できないでしょ? でも吸いたくなったときに『ガムを噛む』だったら、それをやった瞬間に達成だから、ストレスが小さくて続けやすいんだよね」
「おお、たしかにそれなら続きそうです」
「もちろん『ガムを噛んだのに本数が減らない』みたいな日もあるけど、それでも平均的には減っていくから、1日単位の結果に一喜一憂せず『ガムを噛んだ! よし』と思うといいよ」
「それは寛容でナイスな考えですね」
実施者に努力を求めないその考えを、高橋くんは歓迎しました。