1日単位の結果に一喜一憂しない

博士は解説を続けます。

「『1本減らす』とかだと、一日中誘惑に耐え続けないと達成できないでしょ? でも吸いたくなったときに『ガムを噛む』だったら、それをやった瞬間に達成だから、ストレスが小さくて続けやすいんだよね」

『200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった 継続する技術』(著:戸田大介/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

「おお、たしかにそれなら続きそうです」

「もちろん『ガムを噛んだのに本数が減らない』みたいな日もあるけど、それでも平均的には減っていくから、1日単位の結果に一喜一憂せず『ガムを噛んだ! よし』と思うといいよ」

「それは寛容でナイスな考えですね」

実施者に努力を求めないその考えを、高橋くんは歓迎しました。