「何ごともほどほどに」はウソ

なぜなら、私たちが口にしている食べ物のかなり多くが、極度に加工され、至福点〔精糖、精製塩、脂質(植物油や菜種油のもの)を魅力的に配合し、人間が抗えないようにする設計度合い〕が計算されているからです。

こうした超加工食品は、そこに含まれる分子に人間の内分泌(ホルモン)系が反応することによって、食物依存を引き起こすことが証明されています。

『いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』(著:ダヴィニア・テイラー 翻訳:松丸さとみ 監修:松村圭子/CCCメディアハウス)

「何ごともほどほどに」という言葉が役に立たないのは、カラダがこうした加工食品に中毒を起こしており、もっと食べたくなるホルモンを分泌するからです。

ビスケットをたった1枚でやめることができなくても、食いしん坊だとか自制心がないなどと自分を責める必要はありません。あなたのせいではなく、ホルモンのせいなのです。