「低脂肪の食べ物を食べるといい」はウソ

なぜなら、カラダは脂質を必要としているからです。むしろ、善玉脂肪をもっと食べれば、より多くの脂質の燃焼に役立ちます。

低脂肪食品は、研究室で考案され、過度に加工された低品質の食べ物です。このような食品メーカーは、脂質を化学物質と糖質に置き換えています。そうした物質は、腸内マイクロバイオームに破滅的な影響を及ぼし、満腹だと伝えてくれるはずのホルモンを乱すため、私たちは食べ続けてしまうのです。

よく耳にする食のアドバイスの一部がいかに有害かは、驚くほど。数年前、私はパーソナル・トレーナーになるためのコースを受けていました。

そのコースの栄養のパートで教えていることは、カロリー管理、カーボローディング〔運動エネルギーを蓄えるための集中的な炭水化物摂取〕、全粒粉を食べること、低飽和脂肪を食べること、少ない量を頻繁に食べること、といった内容ばかり。私が学んできたこととは、まさに正反対だったのです。

このあと私は、コースをやめざるを得ませんでした。そしてスタンフォード大学による腸内マイクロバイオーム研究のように、現在進行形で行われている科学的な研究の内容や、私自身や私が知っている人に効果があったことについて世の人々に伝えることに決めました。

※本稿は、『いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。


いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』(著:ダヴィニア・テイラー 翻訳:松丸さとみ 監修:松村圭子/CCCメディアハウス)

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