100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第92回は「国民的猫」のお話です。
(写真提供:越乃さん 以下すべて)
(写真提供:越乃さん 以下すべて)
2月22日は猫の日
2月22日はニャンニャンニャンで猫の日だそうです。
ペットを飼っていない私は、いつも歌のレッスンで会うピアニストさんの2匹の愛猫に癒やされています。
丸い輪郭、大きな目、低い鼻、小さな口、耳や足、しっぽなど、これでもかと愛らしさをつめこんだビジュアル。
猫はなぜあんなにかわいいのでしょう。
私のレッスンのやる気など、猫の前では瞬く間になくなります。
猫の可愛さの前では人は無力だということを、2匹の猫に学びました。
世の中には猫がモチーフのキャラクターがたくさんあります。
ドラえもんや、キティちゃんの話は以前にも書きましたが、その他にも、『トムとジェリー』のトム、『魔女の宅急便』のジジ、『となりのトトロ』のネコバス、ニャース、ニャンコ先生、ひこにゃん、ねこ娘、昔流行ったなめ猫、ディズニーシーのジェラトーニなど、ぱっと思い浮かべただけでもこれだけ出てきました。
そんな中でも日本の国民的猫と言えば、間違いなく磯野家の飼い猫「タマ」です。
普通の飼い猫であるタマは、年代問わず圧倒的な知名度で愛されています。
ディズニーシーのピスタチオ色のジェラトーニは知らなくても、磯野家の白い飼い猫の名前を知らない人はおそらくいないでしょう。