「なんでもない」と言われてしまうワケ
命に関わる「重大な病気」への医療はもちろん大事ですが、そのような病気に多くの人がかかるわけではありません。肩こりや五十肩、ヘバーデン結節に比べれば、患者さんの数は少ないのです。大きな病院というのは、集中した医療が必要な状態の方のみを対象にしています。このため役割がまったく違います。
重大な病気を診ることを使命としている大きな病院の医師が「重大な病気ではないな」と判断した時点で、自分たちの出番ではないとされてしまいます。
皆さんが改善を期待して、せっかく大きな病院を受診したのに、「大したことはないですよ」「レントゲンではそこまで悪くないですね」「手術するほどではありません」「加齢のせいですからあきらめてください」などと言われてしまうのには、そのような背景があるのです。
※本稿は、『こんなに痛いのにどうして「なんでもない」と医者に言われてしまうのでしょうか』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
『こんなに痛いのにどうして「なんでもない」と医者に言われてしまうのでしょうか』(著:遠藤健司、奥野祐次/ワニブックス)
「痛み」はQOL(人生の質)を下げる大きな要因です。
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