いなくなると言えば、『徹子の部屋』に出演してくださった方が亡くなるのも寂しいですね。

たとえば野際陽子さんはNHK時代から一緒で、とても仲がよかったので、「あっ、もういないんだ」と思うと、本当に悲しい。年をとればとるほど、まわりの方がいなくなっていくのは仕方ないことだけど……。

そういえば若い頃、「私、100歳まで生きるッ!」と大騒ぎしたら、小沢昭一さんから「100まで生きたら、まわりに誰もいなくなって寂しいよ。『あのさぁ』と話しかけようと思っても、誰もいないんだよ」と言われて。

私、「ひどい、ひどい!」って泣いちゃって、「じゃあ100まで生きない」なんて言ったりしたことがあったんですけどね。『徹子の部屋』も長く続いたぶん、追悼の機会が増えて、そういう時はしんみりしてしまいます。

その一方で、かつて出てくださった方のお子さんやお孫さんが出られて、「まぁ! あんなにちっちゃかった子がこんなに立派になって」なんてこともあるでしょう。歌舞伎のお家の方などは、3代くらいにわたって出てくださったり。

あの方のひ孫さんがこんなに成長されたんだ、なんていうのを見ていると、本当にうれしくなりますし、元気に成長していただきたいなと思いますよね。