見違えるような実りっぷりと思ったら……(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは静岡県の70代の方からのお便り。庭にある杏の木が、今までに見たこともないような数の花が咲き、実がなったと思ったら――。

成長を見守った杏の木

一昨年の春、庭の杏の木にそれまで見たこともないような数の花が咲いた。花が散ると、今度はたくさんの実がなった。

小さいものは熟れずに落ちてしまったが、最後には15個もの黄色に熟した美味しそうな実を収穫できた。

成長してから実をつけるまで10年あまり。毎年2〜3個ほどの実をつけて、食べられるものは1個あるかないかだった。それが一昨年は、見違えるような実りっぷり。夫と2人、「今年はすごいね!」とはしゃいだ。

「来年もたくさん実をつけてくれるかしらね?」と、期待に胸を膨らませていたある昨年の日。朝起きてみたら、杏の木が真ん中からバッキリと折れてしまっているではないか!