近所にコンビニやスーパーがあれば大丈夫?
反面、いざという時に「ない」、あるいは「少ない」ことで困るモノもあります。それが非常用持ち出し袋と備蓄です。
片づけ講座などで話をおうかがいすると、そもそも家に非常用持ち出し袋の用意がない人が一定数います。
理由として「準備しなくては、と常々思ってはいたんですが…」という方が多いですし、私も以前まではそうでした。しかし震災を経験した今となっては備えが無いままで暮らすなんて、むしろ心配になるくらい。
そして備蓄。こちらは概ね食料のことを指すわけですが、「余分な食べものを家に置いておきたくない」「近所にコンビニやスーパーがあるし」という声をよく聞きます。かくいう私も、震災前には申し訳程度に2リットルのペットボトルの水を数本、台所に置いていただけ。
震災後には、被害が少なかった同じ市内の夫の実家へ身を寄せることになりましたが、私の住む地域の水道と電気は1週間後、ガスは1か月後にようやく復旧しました。その間、水は給水に並ぶなど、家と給水場と往復するのはとても大変だった覚えがあります。
スーパーもしばらく開きませんでした。ほんのわずかな店が開いても人が殺到。数時間待ってようやく一人5点、など制限付きの毎日を長く過ごすことに。