長期の資産運用は、10年以上続けられるかどうかがポイント
長期の資産運用は、10年以上続けられるかどうかが重要です。長期投資を続けることで、経済危機の影響を乗り越えていくことができるからです。
過去30年を振り返ってみると、経済危機と言われるような出来事が、少なくとも6回は発生しました。1997年のアジア通貨危機では、日本でも大きな銀行が経営破綻しました。翌年の1998年にはロシアの通貨危機が起こり、アメリカで世界最大規模を誇っていたヘッジファンドが破綻し、アメリカ政府が救済に乗り出しました。2000年にはドットコム・バブルの崩壊がありました。
21世紀に入ってからも、経済危機は続きます。2008年にはリーマン・ショックが発生し、世界経済が大きな打撃を受けました。その後も、ヨーロッパや中国の経済危機、最近のコロナ・ショックなどがありました。
資産運用をしていると、こうした経済危機のたびに、資産の評価額は下がります。それでも、長く続けることで、資産は大きく成長してきました。
その理由は、世界経済が金融危機を乗り越えて、中長期的には成長し続けてきたからです。