あたぼうよ。やらいでか!
今回「俄」の祭りを盛り上げるべく、馬面太夫こと富本午之助を呼ぶように大文字屋の主人から依頼された蔦重。
しかし、素性を偽ったために吉原・若木屋から「役者なんぞにあがられたらうちの畳が総とっかえにならぁ!二度と大門くぐんじゃねえぞ。稲荷町が!」と市川門之助とともに締め出された経験のある太夫は吉原を毛嫌いしていて、交渉がとん挫します。
悩む蔦重でしたが、偽りの理由で太夫と門之助を吉原へ呼び出し、大文字屋・りつと共に直接無礼を謝罪するという策に。
さらにその場で女郎たちから存分にもてなしをさせた蔦重たち。併せて太夫と門之助へ「ほんの少しでいいので…女郎たちに富本をお聞かせいただけませんか?」と頼みます。
喜ぶ女郎たちを前に太夫は快諾。対して門之助も「あたぼうよ。やらいでか!」と答えます。