それが…男ってもんだろ?

蔦重がお礼を告げたところで、検校からは<豊前太夫>襲名許可の便りが届きます。

裏で蔦重が動いていたことを知り、感謝する太夫。すると蔦重は、富本節の「直伝」を刊行させてもらいたいとそこで頼み込みます。

それから場面が変わり、太夫は鱗形屋からも「直伝」の件をあらためて相談されることに。

その場で鱗形屋からは「蔦重の耕書堂に任せると市中で売り広められない」と告げられます。

するとひょいと身をかがめ、鱗形屋と目を合わせた太夫。

「らしいねえ。だったらなおさら、あいつを助けてやりたいねぇ。それが…男ってもんだろ?」と柔らかく伝えると、その場を去るのでした。