ジムで筋トレ中の青木さんの写真
写真提供:青木さん 以下すべて
お笑いの仕事だけでなく、女優・エッセイストとしても忙しい毎日を送る青木さん。今回は「筋肉をつけたい人として」を綴ります。

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いざジムへ行ってみた

昨年末、フジテレビのドラマ『オクラ』に出演させていただいた。それはそれは楽しい時間だったのだが。 ドラマ本編以外の個人的な思いとして。 反町隆史さん杉野遥亮くんはじめ、体が引き締まってる方が多く、筋肉がいい感じでついているようで、住む世界が違うわこりゃとも思ったが、いや同じ世界にいますし筋肉つけたかったらやってみたらいいじゃないかと、自分に語りかけ、撮影も終盤、仲良くなった有澤樟太郎くんにジムや筋トレの話を教えてもらい、 いざジムへ行ってみた。

筋トレのジムには、30代前半何度も通った。テレビ朝日『ロンドンハーツ』の企画で、ダイエットに幾度か挑戦した。たしかに、あの頃のわたしは自分史上1番美しいカラダの曲線だった。あれから20年。改めて振り返ってみると速い。矢のように速い。苦楽あったが過ぎれば思い出。時には昔の話をしようよ(加藤登紀子さんの名曲) 。50代で果たしてどこまでいけるのか?とはいえ筋トレは慣れている、と思って行ったジム。

驚いたことに、以前できていたことが、できない。頑張ればできる、とか気持ちの問題ではなく、単純に無理。1回もできないものもある。特に下半身の裏側、腿とか、おしりの裏を使う動きが、ほぼできない。

青木さんの著書『母』
本連載から生まれた青木さんの著書『母』

トレーナーさんいわく、裏側の筋肉はとても大切で、この筋肉がないと走行に支障をきたす、姿勢が悪くなる、柔軟性がなくなる、などで、怪我もしやすくなるのだそうで。確かに。何もないところで転びそうになることも増えた。転びそうになる時、前だったら踏ん張れたのに、それも難しくなっている。