主演の浅香は、「すごく緊張して反省点も。修正して本番に臨みたい」と気を引き締める。今回が初の舞台挑戦となる太田は、ゲネ後にワッキーから称賛され「不安だったので、本番前にワッキーさんのコメントが聞けて良かった!」と安堵を見せた。演じながらどうしても思いがこみ上げてしまい、泣いてはいけないところでは、ちびまる子のことを思い出して涙をこらえたという。
数年前、観客でありながら、「久保田の妻役の台詞を覚えてしまった」という安藤は、稽古なしで久保田の妻役を見事に演じたことで今回抜擢された。「普段は言葉がない演技でメッセージを届けているが、セリフのある緊張感がある。弟や娘もお世話になった舞台で、お客様にメッセージを届けられるように」と語った。

小さい体ながらパワフルにトメさん役を演じた浅香は「最初に安藤さんに会ったときは、〈世界の安藤だ〉って緊張した」とコメント。一方安藤は、モンペ姿でただ歩くという演技に、「足がきれいすぎる」と演出家に何度も注意されたとか。指先足先にまで神経が行き届いてしまうゆえのNGに、ワッキーや太田も和んだという。
舞台は、「富屋食堂」のセットと黒い幕だけで、戦後と戦中を見事に行き来する。トメさんの娘の美阿子、礼子と、食堂に集う特攻隊員たち、見送った女学生たち、それぞれの人生を色濃く再現している。
劇中には「戦争とは、ジジイが始めて、オッサンが命令して、若者が死んでいく物語だ」という印象的な言葉が登場する。
戦後、最初は散っていった特攻隊員たちを思い、強く抵抗しながらも、進駐軍の指定食堂としてアメリカ兵の面倒も見ていたトメさん。最後の場面には世界の平和への思いが込められている。

【公演概要】
アース製薬100周年presents 「Mother~特攻の母 鳥濱トメ物語~」
【公演日程】2025年3月19日(水)~3月23日(日) (全8回公演)
【会場】新国立劇場 小劇場(〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目1-1)
【出演】浅香唯、ワッキー(ペナルティ)、太田博久(ジャングルポケット) 、安藤美姫 他

<配信チケット情報>
料金:税込3,000円
販売期間:~ 3月29日(土)正午12:00
視聴可能期間:3月22日(土)18:00 ~ 3月29日(土)23:59まで
*期間中は何度でもご覧いただけます
配信チケットURL https://airstudio.zaiko.io/item/370197
【公演情報】公式HP http://www.airstudio.jp/index_2025mother.html
公式X https://x.com/mothertomestory
【主催・企画制作】株式会社エアースタジオ
【特別協賛】アース製薬株式会社
【協力】吉本興業株式会社、鳥濱拳大、ホタル館富屋食堂、赤羽潤、薩摩おごじょ、
特定非営利活動法人知覧特攻の母鳥濱トメ顕彰会、NPO法人国際芸術文化交流振興会、劇団空感演人 他