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所得税の課税が生じる年収水準を表す<103万円の壁>を引き上げる改正案が議論されています。税金や年金など、お金に関するさまざまな制度が変わりつつある今、あらためてお金の勉強をしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんがお金の新しいルールを解説した著書『知らないと増えない、もらえない 妻のお金 新ルール』から、一部を抜粋してお届けします。

妻の希望 Q.才能が開花するかも? 習い事を減らせません!

先生の答え A.親の自己満足になっていないか、見つめ直しましょう

英会話、ピアノ、ダンスにプログラミング。小さなうちから習い事を始めれば、才能や適性を見つけてあげられるかもしれないという気持ち、よくわかります。私もそんな親の一人でしたし、子供の習い事にはずいぶんお金をかけましたが、その投資に見合った成果が得られたかというと……。

ピアノを習っている子のうち、将来、本気で音楽の道をめざせるような子はあまりいませんよね。幼少期から始める英会話も、ちゃんと一生ものになるかは疑問です。

酷なようですが、子供時代に週1回通っている程度の習い事は、体験の一つとしては価値があるものの、将来に直結することはかなりのレアケース。その子の人生を支えるスキルになるほどのものが身につくわけでもないと、どんな親も薄々わかっているのではないでしょうか。