効果を高めるためには日々の養生も大切
とくに不調を感じていなくても、「足三里」や「中脘」といった消化器系のツボは、1日1回温灸を行いましょう。全身に「気」と「血」を巡らせるには、そのもとになる栄養素を食事からしっかり摂ることが不可欠。ところが、加齢とともに胃腸の機能が低下すると、消化吸収する力も衰えて、栄養不足になりがちです。そこで、温灸でこれらのツボを刺激し、胃腸の働きを整え、消化吸収力を高める必要があります。
ペットボトル温灸は、従来の火を使うお灸よりも簡単・安全で、特別な道具が必要ないからコストもかからず、準備や後片づけの手間もほとんどありません。心身の不調を遠ざけるセルフケアとして、ぜひ日常のルーティンにしてください。同時に、温灸だけに頼らず、日々の食事や生活習慣、運動などを見直すことも必要です。
寒いから、疲れているから、やる気が出ないからといって、家にこもりがちになっていませんか? 活動量が減ると筋力が落ちて、さらに行動範囲が狭くなり、食も細くなって栄養を十分に摂取できなくなります。私の治療室には、20年以上通っている70~80代の女性が何人かいますが、「たんぱく質を摂って、しっかり体を動かして」という私のアドバイスを実践している人と、そうでない人とでは、体の衰えに明らかな差が出てきました。
健康な体づくりにとってまず大事なのは、質のいい食事と睡眠、そして適度な運動といった日々の養生。そこへペットボトル温灸をプラスして、巡りのいい体を手に入れてください。