刀を自らの胸に突きつけた瀬以

「けんど、分かっておるのでござりんす。主さんこそ、わっちをこの世の誰より大事にして下さるお方であることは…。人の心を察しすぎる主さんを…わっちのいちいちが傷つけていることも!」と続ける瀬以。

泣きながらこの気持ちが消えてしまえばいいと願っていることを吐露します。

最後に「この世にないのは四角の卵と女郎の実(まこと)。信じられぬというならどうぞ、ほんにわっちの心の臓を奪(と)ってきなんし!」と告げた瀬以。

鳥山の持つ短刀を自ら手にとると、その切っ先を自身の胸へと突きつけるのでした。