被害が最小限に済む方法
冷静さを失っている素人ほど怖いものはありません。彼らが何をするのかまったくわからないからです。
金品を守るためにできることとしたら、家の中に現金や貴金属をできるだけ置かないようにするとか、例えば、貯金残高がない「空のキャッシュカード」などを事前に用意して、何かあったときに犯人の手に渡っても被害が最小限に済む方法も考えられます。
基本的には、実行犯の言うことに従いながら、実行犯の特徴を観察してください。年齢、身長、髪の色・長さ、服装、話し方など、何でもいいので覚えていると、実行犯が逃走したときに捜査の役に立ちます。
こういう事態にならないように、実行犯と対面しないための二手、三手の仕掛けが大切なのです。侵入に気づいたときに110番通報できていれば、その仕掛けのおかげで助かる確率は格段に高くなります。
※本稿は、『闇バイト強盗、特殊詐欺、盗難から身を守る いますぐ防犯』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『闇バイト強盗、特殊詐欺、盗難から身を守る いますぐ防犯』(著:佐々木成三/アスコム)
最近は、犯罪者の傾向も昔とは違います。
戸締りをしっかりすれば、犯罪に逢わないという考えは古いのです。
新しい犯罪に対処するための、新しい知識が必要です。