イラスト:ラジカル鈴木
俳優の清原翔さんが脳出血で緊急手術をしたことが報道されました。日本人の4人に1人が脳出血や心筋梗塞など、血管の老化が原因で起こる「血管病」で亡くなる時代です。医療関係者も今、「血管ケア」の重要性に注目しています。私たちが突然死から身を守るためにできることは──(構成=島田ゆかり イラスト=ラジカル鈴木)

40代、50代で血管病を発症する人が増えている

突然死とは、どのように起こるかご存じでしょうか。いわゆる脳卒中(脳梗塞/脳出血)や心筋梗塞により、脳もしくは心臓の機能が停止することが原因です。ではなぜ、心臓や脳が一瞬にして機能停止してしまうのか。その原因はすべて「血管の老化」にあります。

血管が破裂、あるいは詰まることで引き起こされる病気を「血管病」と呼び、最近では40代、50代で血管病を発症する人が増えています。要因は、食べ過ぎや偏食、運動不足にあります。

実は、地球上の動物で、血管病を発症するのは人間だけ。便利な生活や乱れた食生活で血管を蝕まれた結果と言えるでしょう。しかし、生活習慣を見直すことで血管を強くすることはできます。

次ページの血管老化度チェックテストで、自分の血管年齢を把握し、今からできる「血管ケア」を始めましょう。

 

こんな症状にご用心!

●激しい頭痛・吐き気がある
●ときどき動悸がする
●胸に違和感がある
●軽い動作でも息が切れる
●ろれつが回らない
●言葉が理解できない
●手足にしびれがある
脳梗塞
硬化が進んだ脳動脈に血栓が詰まり、血流が途絶え、その先の細胞が壊死する
脳出血
脳の細い動脈が硬く厚くなり、こぶ状の動脈瘤ができ、破裂する
心筋梗塞
冠動脈に血栓が詰まり、心臓への血流が完全に途絶えて、心臓の筋肉が壊死する
大動脈瘤破裂
腹部や胸部の太い動脈が硬化してこぶ状の膨らみができ、それが破裂して体内で大出血が起こる
●こんな症状にご用心!