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そんな「悲嘆」にくれている人を他者がサポートすることを「グリーフケア」と呼ぶのです。実は、「悲嘆」の反応は死別に限って起きるわけではありません。災害による住み慣れた家の損壊や、財産や地位を喪失した場合などにも起こります。

ただ、一般に「グリーフケア」という言葉は、「死別の悲しみを抱えた人を支えること」と捉えられているのです。そして、どのようなサポートが役立つかには個人差があります。

日常生活が満足に送れないほど精神的・肉体的に疲弊している場合は、精神科や心療内科の受診をすすめますが、多くのケースは家族や周囲の人の温かな支えがあれば、自らの心を癒やしていくことができるのです。

では、どのようにして「悲嘆」と向き合い、自分の心を癒やしていけばいいのか――今回は、その方法についてお伝えしていきましょう。