身近な人の「悲嘆」に寄り添うには
大切な人を亡くす体験は自分の身に起こるだけでなく、身近な友人や知人にもしばしば起こります。そんなときにどう接したらいいのか、誰もが悩んでしまうでしょう。
私からのアドバイスは、これまでどおり普通に接するのが一番、ということです。「支えてあげなきゃ」と、あえて意識する必要はありません。「最近、眠れてる?」「何か力になれることはある?」といった、さりげない言葉だけでいいと思います。
ときには言葉はなくても、ただそばにいて、同じ時間を過ごすだけでもいいかもしれません。安易な励ましや一方的な助言をするのではなく、相手の気持ちに寄り添う姿勢が大切です。
とはいえ、深い悲しみにいる間は、連絡したり、「食事に行かない?」と誘ったりしても、無視されてしまうかもしれません。そんなときは「今はそっとしておいてほしいんだな」と理解して、少し時間を置いてから、あらためて連絡をとるようにしてください。