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また、相手と話をするときは、NGワードに気をつけましょう。

「いつまでも泣いていると、旦那さんも成仏できないわよ」というようなセリフをよく耳にしますが、それは何の根拠もないうえに、ご遺族は自分のせいで故人が悲しんでいるのだと責めてしまいます。

病気で配偶者を亡くした人に、「突然死した人に比べたら、きちんとお別れできてよかったじゃない」「頼れる息子さんがいるから、子どもがいない人より安心よ」などといった、「悲しみの比較」になってしまう言葉もよくありません。

そもそも、「悲嘆」は言葉でなんとかできるものではないのです。ただ、自分を気遣ってくれる誰かがいて、「ひとりじゃない」と感じられることが、死別の悲しみを抱えた人には大きな救いになるでしょう。

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