なかなか見つからないときは……
ただ、「気づけばついやっちゃう」がなかなか見つからないことも当然ある。やる気はあるけれど、どうも続かない。「やらずにいられない」の域に達しない……。
そんなときは、「数値目標」を設定してみるのも手です。
たとえば、資料作成に2時間かかったら、次回は1時間半と決めてやってみる、会議で3回以上発言する、明日までに新たな業務をひとつ覚える、などなど。
そんなふうに、きっちり目標を立てて取り組んでみると、人は面白いもので、自然と“やる気スイッチ”が入りやすくなるものなのですね。
数値目標がどうしても立てられないのであれば、「この作業が終わったら、あのお店のスイーツを食べよう」のような“ご褒美設定”でもいいかもしれません。
こうした習性を活用すると、あまり気乗りしなかった作業にポジティブに向き合えるようになる。気づけば努力を努力と思わずにできるようになる。そして、自分の強みの発見につながる、ということも当然あり得るでしょう。
実際、僕もよくこの「数値目標」を使います。
君にも学生時代に何度か話したように、たとえば原稿を書いたり、インタビューを受けたりするとき、「1時間以内にこれとこれを書こう、話そう」と決めて、手元にストップウォッチを用意し、時間経過を意識しながら取り組んでみる。これをやると、自然と気分が乗って、疲れ知らずで書いたり話したりできます。