「ゲーム化」してみる
テレビの収録にしてもそうです。とくにテレビは時間との勝負だから、コメントが長いとせっかく話しても、使われずに終わるということもしばしば。
最初は「せっかく話したのにカットされてガッカリ」と思いましたが、「ならば短い尺内で」と時間を意識して工夫してしゃべったところ、コメントが使われないということもほとんどなくなりました。まあ、使われないならそれはそれでいいのですが、いずれにせよ、この数値目標設定のおかげで、ずいぶんと仕事が楽しくなりましたね。
些細なことですが、こんなふうにちょっと工夫してみるだけで、努力を努力と思わずにやれるようになったり、少し苦手なことにも積極的にチャレンジできるようになるのではないでしょうか。
「ゲーム化」してみると、退屈なことでも面白くなりますよ。
こうした工夫をしても、どうにもこうにも疲れてしまう。夢中になれなくて、続けていくことがとてもしんどい……。
そう感じたら、「これは自分にとって向いていない仕事なんだ」と判断し、次のステップを考えていいと思います。
※本稿は、『悩み続けてきた「僕」から君たちへ ーー社会人1年生に伝えたい成長と成功の本質』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
『悩み続けてきた「僕」から君たちへ ーー社会人1年生に伝えたい成長と成功の本質』(著:齋藤孝/祥伝社)
「なんとか会社に入って一生懸命やってはいるけど、なんか人生思ったのとは違うなあ……」と、ふと考えてしまうすべての社会人1年生へ!
齋藤孝先生が30年間、教え子だけに伝えてきた「逆転の人生攻略法」を初めて明かす!