なぜ絹の着物は夏涼しく、冬は暖かいのか

さらに絹の着物は夏涼しく、冬は暖かいという特性を備えています。

そもそも絹は、吸湿性が綿の1.3倍から1.5倍程度、放湿性も1.3倍ほどあり、綿よりも素早く汗を吸い取り、体外に放出してくれるので、暑い季節も汗ばむことが少ない。

また絹の糸の内部に細かい隙間がたくさんあり、そこに空気を多く含むことができるため、体温で温まった空気を蓄えて保温してくれて、寒い季節には暖かくなる。

さらにはガス吸湿性にも優れ、体臭を逃がしてくれるし、水分が他の素材よりも豊富なので、静電気が起きにくく、冬でも裾さばきが楽に歩けます。

つまり、絹の着物は人体との親和性も高いうえ、敏感肌の人にも優しく、安心なのです。

ちなみに弊社のスタッフが飼っている猫は、いろいろな素材で作られた洋服や着物が部屋に置いてある中で、必ず絹の着物の上を選んで寝そべっているそう。