多くのADHDがつまずくところ
かといってADHDの人全員が創造性を発揮できるわけではない。新しいアイデアを次々と思いつけばいいというわけではないからだ。
アイデアは形にしていかなければならないが、どのアイデアにフォーカスするかを決めるのが第1段階で、アイデアをひねり出すのと同じくらい重要だ。それができなければどれだけ天才的なアイデアを無数に思いついても意味がない。アイデアのままで終わってしまうからだ。
アイデアを1つか2つに絞るにはアイデアを連発する以外の精神機能も必要になる。構成力、それに何に本気を出すかを決断する能力だ。一旦アイデアを選んだら、どんどん湧いてくる新しい発想に従って変更を繰り返すのではなく、根気強く努力しなければならない。ここでADHDの人の多くがつまずいてしまう。
創造性のギアを入れ替えられずアイデアがアイデアのままで終わってしまうのだ。特に独りで奮闘している場合はそうなりがちだ。