大の里と平戸海の対戦

数多くの実績を誇りながら日本体育大学を卒業して二所ノ関部屋に入門した大の里と、長崎県平戸市立中部中学校を卒業して境川部屋に飛び込んだ平戸海は、平成12(2000)年生まれの同学年です。

そんな二人が初めて対戦したのは、令和6年三月場所でした。平戸海が双差しになりながらも、大の里に力でねじ伏せられました。

(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

続く五月場所、優勝争いを演じる大の里に対し、平戸海が左前まわしからの鋭い攻めで一矢報いました。翌七月場所は新関脇の大の里と新小結の平戸海、互いに三役力士として対戦。仕切りを重ねるたびに両力士の表情は厳しく険しくなっていきます。

いよいよ制限時間いっぱい。「今場所は負けられない」。そんな大の里の気持ちを見透かすように、平戸海が立ち合いに当たった瞬間、左に開いての突き落とし。勢い込んでぶつかっていった大の里はばったりと土俵に落ちました。