「いろんな理由が重なったから」が一番多かった

私が取材してきた体感でお伝えすると「いろんな理由が重なったから」が一番多かったです。「いろんな理由」とは、友人関係、先生、勉強、部活やクラブ活動、運動会、遠足、給食など。また教室内の騒音、家のなかが険悪、母親と離れるのが怖い、という人もいました。

大事なのはここからで、今あげた理由が、いくつも重なって不登校になるのです。

『学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること』(著:石井しこう/大和書房)

理由がたった1つだけ、という人には会ったことがありません。たいていの人は、3つから4つぐらいの理由が重なり、いつのまにか心が疲れ果てて行けなくなります。

嫌いなこと、離れたいことを目の前にしたとき、人は複雑な心境をじつは持っているものです。

不登校の理由も今あげたように、さまざまな見解や調査があります。だからこそまだ答えが出ていない疑問でもあるでしょう。

何が正しいのか、あなたにもし不登校経験があれば、一度、深く考えてみるのはいかがでしょうか。

しこうポイント!
取材した体感から言えば「いくつもの理由が重なって」が多い