不登校してから生活リズムが逆転、夜しか安心できないのはなぜ?

昼夜逆転は、不登校生活の典型パターンの1つです。今すぐなおさなくても大丈夫。安心してください。

私も昼ごろに起きて深夜まで活動する「夜型」が不登校生活の基本リズムでした。大人になった今は「朝型」に切り替わりました。永遠に夜型が続くものでもありません。

しかし、なぜ夜しか安心できないのか。それは「みんなが眠っているから」です。私もそうでした。日中、起きていると、どうしても「今は英語の授業だな」とか「自分だけが、がんばっていない」と思ってしまいます。とくに朝はつらい。家族は忙しく用事をすませながら、家を飛び出していく。しかし自分はなんの予定もないし、する気もない。みじめに感じるときすらあります。

(写真提供:Photo AC)

それにくらべて夜はなんとすばらしいことか。みんな寝静まっていますから、何をするにも安心感がちがいます。そういえば、明日、用事はないのだから夜中まで起きててもいいんだ、と自由な気持ちになれます。

もし夜中の生活で、「ヒマだな」と思ったら、親との「夜散歩」はおすすめです。私が取材した親子は、父と息子の夜中の散歩を楽しんでいました(未成年が深夜に1人で出歩くのはやめてください)。

ふだん話せないことも散歩中だと話しやすいもの。散歩にかぎらず、夜生活が楽しめるほど、昼の生活もそのうち苦ではなくなるはずです。不安を感じない環境に、自分の身をおいてあげましょう。