不登校が続いてて勉強もできない、こんな自分で親に申し訳ない

なんにもできなくなる状態、とてもよくわかります。

私も、中学で不登校をしたときに「教科書が読めない!」と焦った記憶があります。不登校でも勉強しなきゃと教科書を開いて読もうとする。でも、なに1つわからないわけです。今まで勉強していたことも、テストで高得点を取っていた範囲の勉強もまったくわからない。だんだんと教科書をめくることすら、できなくなりました。

(写真提供:Photo AC)

私の知り合いで「立ち上がることができなかった」という人もいました。小学生のころにいじめを受けて不登校したものの、中学校では「初日から行こう」と決心。入学式の日、制服を着て、筆記用具をカバンに入れ、さあ立ち上がろう……としても体が動かない。「どうしよう、動けない」と思ったまま、お昼になり、気がつけば入学式も終わっていたそうです。不登校など、精神的なダメージを負うと、「何もできない」というときがくるみたいなんです。

そして、「何もできない」と焦りながらも、いろんなことをあなたは考えていたはずです。よく思い出せないかもしれませんが、今の状況をどうしたらいいんだと思う反面で、とても大事なことを考えていたはずなんです。なぜ私は学校へ行けないんだろう、大人になるにはどうすればいいんだろう、勉強ってなんだろう、自分はどんな人間になるんだろう、などなど。