生前整理はまだまだ続く
私には残しておきたいモノはないだろうと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。たとえば、7歳の時に上野動物園で買ってもらったパンダのぬいぐるみ。耳を押すとプーッと音が鳴る仕掛けで、この音を聞くとなんだか気持ちが落ち着くことを発見し、救済することに。かなり汚れていましたが、洗って大事に飾っています。
誰かにとってはゴミでも、誰かにとっては宝物。モノの価値は値段ではなく、愛を感じるかどうかだと気づきました。
若い頃につけていた日記や手帳も出てきて。パラパラと読みましたが、モヤモヤを発散するために書いた文章は、今後読み返さないだろうと判断して持ち帰り、来年、還暦を迎えるのを機にすべてまとめて処分しようと考えています。
一方、手帳は感情が入っておらず、記録として便利なので保管しておくつもりです。かくして私の「実家じまい」は無事に終わり、肩の荷が下りてスッキリ。本当に気持ちが楽になりました。
ところがですね、両親の持っている家がスウェーデンにもありまして……。「あの家、どうする?」はまだ続くのです。
それに私の自宅には、20年ほど前から集め始めた器などのグッズが200点以上あります。私には家じまいをしてくれる人はいないのだから、暮らしをコンパクトにしていきたいと思いつつ、今のところ手放す気はありません(笑)。
そればかりか、今後もトキメキを覚えるモノに出合ったらすぐに買ってしまうかも。せめて宝の持ち腐れに終わらないよう使い尽くしたいと思います。