家族に大切なのは理解と感謝
4つのステップのなかで一番大変なのが、「処分」だと思います。わかっていても手放せない。そんな人は多いはずです。そこで提案ですが、一人で向き合うのではなく、友人と一緒に片づけてみるのはどうでしょうか。
「今週はわが家、来週はあなたのおうち」と、お互いに協力し合うのです。第三者は「こんなモノいる?」と冷静に判断してくれるので、助かります。
もし家族で処分を行う場合は、互いにモノが多いことを責めたり、人のモノを勝手に処分したりするのは控えましょう。たとえ家族でも、必要な理由を訊いてみること。そうすれば、大事なわけがあったり、その問いにより本人が「いらないな」と気づいたりすることもあります。
また、子どもが老いた親に「よくできたね」と上から目線で褒めるのも気分を害することがあるため、おすすめできません。褒めるのではなく、片づいたことへの労いと感謝を。「きれいになったね」と感想を述べるだけでもよいのです。
心地いい部屋に変化すると、モノに対する向き合い方も変わっていきます。目指すのは、モノをきちんと使い、楽しめる生活。大切なモノは飾るなどして、ぜひ心豊かな空間を手に入れてください。