男性同士の恋愛について

キリスト教が男性同士の恋愛を禁止していることは有名ですし、イスラム教も表向きは不可であるとしています。

ではこれに対し、日本の仏教界においてどうだったか? 

奨励はされてないものの、厳しく禁じられてはいませんでした。

そもそも僧侶になるには五戒といって、少なくとも五つの戒を守らねばなりりません。

1,不殺生戒(ふせっしょうかい) 生き物を故意に殺してはならない。

2,不偸盗戒(ふちゅうとうかい)  他人のものを盗んではいけない。

3,不邪淫戒(ふじゃいんかい) 不道徳な性行為を行ってはならない。

4,不妄語戒(ふもうごかい) 嘘をついてはいけない。

5,不飲酒戒(ふおんじゅかい) 酒類を飲んではならない。

このうち3は、日本では、女性との性行為の禁止であると認識されていて、それは仏教伝来以降、しっかりと守られていました。

もちろん例外はありますが、だからこそ、肉食妻帯を許容する親鸞の登場がセンセーショナルだったわけです。