「夫婦週休2日制」
夫が2歳年長なので、妻が定年を迎えるまでの2年間は、夫が家にいる暮らしを経験しました。
そのときに夫は、たとえば、ゴミ出し一つにしても細かく分別しなければならないことを初めて知ったそうです。
共働きの期間中、家事のほとんどを妻がこなしていたことに改めて感謝の思いが湧いてきました。
そこで、妻も定年を迎え、2人とも家にいる時間が長くなってからは、「家事はできるだけ分担する」と、夫のほうから申し出たのです。
ここまでは、そんなに珍しい話ではないかもしれません。このカップルが見事なのは、それに加えて、「夫婦週休2日制」も採り入れた点です。
これまで何十年もの間、日中はそれぞれ自分の世界を持って生きてきた2人が、定年後に一年365日、朝から晩まで顔を突きあわせるのは、けっこう大変なこと。
そこで、毎週木曜日と土日のどちらか1日、つまり週に2日は、終日自由に行動していい日と決めたそうです。