台所で作り始めたのは…

「まだ時間あるか」と詩穂に声をかけ、台所で食材を切り始める純也。

料理をしながら、「いなくなってから思い知ったよ。お母さんと詩穂がどれだけのことをしてくれていたのか」と語りかけ、詩穂はその言葉を複雑そうな顔で聞きます。

慣れた手つきで作業を進め、出来上がったのは詩穂の好物であるコロッケ。「いただきます」と、口に運んだ詩穂は、コロッケの中に星型に飾り切りされたニンジンが入っていることに気づきます。それは、子どもの頃にお母さんが作ってくれたのと同じもの。

詩穂が「これ…」とつぶやくと、「母さんのまねしようと思ったんだけど、難しいな、こういうの」と返され、純也の変化に驚いた様子を見せました。