女性高齢者の就業率推移

次に女性高齢者の動きについて見てみよう。

女性60~64歳の就業率推移については、いったん下がってまた上がるという男性と同じカーブを描いているのはフランスぐらいであり、多くの国では、それまでの横ばいから2000年代に上昇傾向に転じている。スウェーデンや米国では2000年代以前からたどっていた上昇傾向をそれ以後も継続するというかたちになっている。

日本の場合は、男性が反転上昇に転じた2005年前後からそれまでの横ばいから上昇傾向に一気に転じ、その後は欧米諸国を上回る上昇傾向を示している。

もともと女性就業が早くから進んでいたスウェーデンは下回るものの、今では日本はそれに次ぐ高さとなっている。