タイに残ったきかっけは
結局、2、3ヵ月で番組の収録を終えて帰る予定でしたが、僕がタイを気に入り、吉本に「もう暫くタイにいます」と伝えました。タイの芸能界の雰囲気が好きになって……。
『ザフェイスメンタイランド』の現場に入ったとき、出演者にタイのスーパースターがいらっしゃるということを聞いていましたが、どなたか分からなかったんです。その方はみんなで集まっているときに、自然と隣に座っていたり、同じ空間で一緒にご飯を食べていたりしていて……日本の芸能界ではあまりない光景だなと思いました。
また、日本だと大御所は最後にお呼びして拍手で迎えることが多いですが、タイは普通にプロデューサーが先に入って、携帯で打ち合わせしていたりします。現場がラフな感じで、仲良くなりやすいです。
――どうやって交流を?タイ語の習得についても教えて下さい。
最初はジェスチャーとGoogle翻訳を使って「会話してる風」を装って逃げていました。
ただ、オーディション中に日本で同期の芸人、兼近や、ゆめっち(3時のヒロイン)、よぉちゃん(現在はグルメ系YouTuber)、世間知らズたちが軒並み売れ出して、一気に火が付きました。一日ひたすら家にこもって勉強したり、家の中のあらゆる家具に対応する名前をはったり、ずっとイヤホンで音声を聴いていたり……「俺ももっと頑張らないと」となりましたね。本格的に学んだのは(番組の)放送決定枠まで残った時です。
――今や日本でのタイ俳優のイベントでタイ語を流暢に話してるイメージもあるんですが、現地に来てから勉強し始めたんですね。
タイ語は、今でもまだまだです。
ドラマ『Oh My Boss』の出演が決まったことも大きなきっかけでした。