2010年に情報サイトを立ち上げ、独自の目線でパリとフランスの素顔を発信しているのは、フランス在住の日本人ふたり組であるトリコロル・パリさん。そんなお二人が、フランスの1年365日を紹介している著書『フランスの小さくて温かな暮らし 365日──大切なことに気づかせてくれる日々のヒント』より一部を抜粋し、<めぐる季節の中で暮らしに取り入れたい毎日のエッセンス>を当連載にてお届けします。
傘を差さないフランス人
小雨なら帽子やフードをかぶってしのぎ、ザーザー降りでも店の軒先やメトロの出口で雨宿りをしてやり過ごす人を見かけるにつけ、フランス人はそこまでして傘を差したくないのかと不思議に思います。
日本に比べ降水量がぐんと少なく、通り雨が多いという土地柄もあるのでしょう。
安価なビニール傘もなく、お店にも折り畳み傘が少し置いてある程度で長傘はあまり見かけません。
その代わり、防水加工のレインコートは子ども用から大人用まで、さまざまな色や形のおしゃれなものが多く売られています。